It's brand new day

『It's brand new day』は中森明菜の40枚目のシングルだ。

この曲は大手レコード会社と契約が切れ、インディーズからリリースした。

 

僕は最初、この曲があまり好きではなかった。

なんかこうノペーっとした感じで、起承転結が見えない感じがあったからだ。

 

だが最近になって『中森明菜 フランス旅行』という番組を見てからこの曲に対する印象が変わった。この曲が好きになった。

 

 

この番組で食事をしている時に男性芸能人が明菜に、

『歌を休んでた時期とかあったでしょ?それはなぜ?』と問うた時、明菜は

『休んでたんじゃなくて、騙されて借金がかさんで仕事ができなくなってたの』と答えた。

 

おいおいそんなの週刊誌とかに書かれてるんだろうよ、わざわざ本人に聞くなよ.....なんで聞くんだよ.....と思ったが、この時代の番組はこれが普通だったのだろうと強引に納得。(ズケズケと聞きやがって、コンチクショウ。)

 

 

そして同番組の『なぜインディーズで曲を出そうと思ったのか?』というインタビューで明菜はこう答えている。

 

『道は塞がれても足踏みはできるじゃないですか。ただ道が無いだけで。もうこれ以上(ファンを待たしたくない。道があったからそこに進んだだけなんです。どんな手を使っても、みんなに届いてくれればいいんです。だってみんなのために歌ってるんだもん。みんなが喜んでくれる状況にさえなればいいの』

 

 

あぁ、中森明菜だ。そうだった、中森明菜ってこうだよな。

僕はこのインタビューを見て、泣いた。

 

このインタビューの答えが、中森明菜の生き方そのものだと思った。僕は中森明菜のこういう姿勢が大好きだ。

 

 

80年代の彼女は確かに、輝いていた。歌謡界に君臨する女帝だった。

 

しかし89年に芸能活動を休止し、『Dear Friend』をリリースして復帰してからも、彼女にはたくさんの困難が降りかかった。

 

それでも中森明菜は、苦しいことがあればあるほど、みんな(=ファン)に歌を届けるために常に前を向いた。

 

明菜は応援しているファンのことを考え、ファンは明菜のことを考える。そんな関係が、僕は大好きだ。『中森明菜のファンは怖い、洗脳の域に達してる』という声を時々聞く。まぁ分からなくもないけど、いいんじゃないかな、別に。もともと『ファン(=fan)』は"fanatic"の略、『狂信者』って意味なんだよ、知ってた?まぁいいか。

 

 

論点がずれにずれまくってるけど、とりあえず、中森明菜、大好き。バンザイ。