LIARに想いを馳せて

アメブロの記事を一部改変し、再投稿。

 

 

 

『LIAR』は1989年4月25日に発売された、中森明菜さん23枚目のシングル。

 

作詞は白峰美津子さん、作曲は和泉一弥さんで、明菜さんの最後のEPシングルでもある。


※LPだと2017年12月21日に『BELIE+Vampire』が発売。要!チェケラ!!!!!


本当は『中森明菜さんの曲で一番好きな曲は?』と聞かれるのが嫌いなの、嫌いなんだけど!答えないと明菜さんの魅力を伝えることはできないし、かと言って何十曲と教えてもどうせ聞かないだろうし.....。
だから僕は『LIARかなぁ』って答えるようにしている。


そのくらい『LIAR』が大好き。

1989年という80年代が終わる年に書かれたこの曲。そして、明菜さんの歌手人生の中で一区切りをつけることになったこの曲。(語弊があるかな、ごめんなさい)


注目すべきは、前作の『I MISSED "THE SHOCK"』のカラフルな衣装とは打って変わったシンプルな色のシンプルなドレス。

 

あと結構無表情に見えるかもしれないけど、感情がこもっていないようで80年代にリリースしたシングルの中で一番感情がこもっているような気がする。

 

本当のことなんて当事者にしか分かり得ないことだと思うけど、明菜さんは愛する人を思って歌っていたのかなぁ、と思う。


この時の明菜さんを例えるなら『ろうそくの火』
儚く、脆いから美しい。みたいな感じ。

 

ベストオブパフォーマンスは
メガロポリス歌謡祭での歌唱だろうか。

 

 

もしネットや週刊誌に書かれていることが本当だったとしたら、この時の明菜さんの心情を考えると涙が止まらない。


タイムマシンがあるなら、頭を撫でて、抱きしめて、『明菜、1人で抱え込まないで。僕じゃなくてもいいから誰かに相談しなよ。』って一言でいいから声をかけてあげたい。

 

 

 

It's brand new day

『It's brand new day』は中森明菜の40枚目のシングルだ。

この曲は大手レコード会社と契約が切れ、インディーズからリリースした。

 

僕は最初、この曲があまり好きではなかった。

なんかこうノペーっとした感じで、起承転結が見えない感じがあったからだ。

 

だが最近になって『中森明菜 フランス旅行』という番組を見てからこの曲に対する印象が変わった。この曲が好きになった。

 

 

この番組で食事をしている時に男性芸能人が明菜に、

『歌を休んでた時期とかあったでしょ?それはなぜ?』と問うた時、明菜は

『休んでたんじゃなくて、騙されて借金がかさんで仕事ができなくなってたの』と答えた。

 

おいおいそんなの週刊誌とかに書かれてるんだろうよ、わざわざ本人に聞くなよ.....なんで聞くんだよ.....と思ったが、この時代の番組はこれが普通だったのだろうと強引に納得。(ズケズケと聞きやがって、コンチクショウ。)

 

 

そして同番組の『なぜインディーズで曲を出そうと思ったのか?』というインタビューで明菜はこう答えている。

 

『道は塞がれても足踏みはできるじゃないですか。ただ道が無いだけで。もうこれ以上(ファンを待たしたくない。道があったからそこに進んだだけなんです。どんな手を使っても、みんなに届いてくれればいいんです。だってみんなのために歌ってるんだもん。みんなが喜んでくれる状況にさえなればいいの』

 

 

あぁ、中森明菜だ。そうだった、中森明菜ってこうだよな。

僕はこのインタビューを見て、泣いた。

 

このインタビューの答えが、中森明菜の生き方そのものだと思った。僕は中森明菜のこういう姿勢が大好きだ。

 

 

80年代の彼女は確かに、輝いていた。歌謡界に君臨する女帝だった。

 

しかし89年に芸能活動を休止し、『Dear Friend』をリリースして復帰してからも、彼女にはたくさんの困難が降りかかった。

 

それでも中森明菜は、苦しいことがあればあるほど、みんな(=ファン)に歌を届けるために常に前を向いた。

 

明菜は応援しているファンのことを考え、ファンは明菜のことを考える。そんな関係が、僕は大好きだ。『中森明菜のファンは怖い、洗脳の域に達してる』という声を時々聞く。まぁ分からなくもないけど、いいんじゃないかな、別に。もともと『ファン(=fan)』は"fanatic"の略、『狂信者』って意味なんだよ、知ってた?まぁいいか。

 

 

論点がずれにずれまくってるけど、とりあえず、中森明菜、大好き。バンザイ。